HSP搭載 そよ風エンジン

HSPなワタシがいろいろ叫んでみます

当たり前だけど見ない光景

休みの日、遅い昼食を取る。
ちょいちょい店舗改装されて、以前よりも清潔になった、とある中華店。
食後、会計を済ませ、店を出ようとすると
ワタシの前に会計を済ませた老夫婦が、定員に謝っていた。

「すみませんね~、すごい汚しちゃって」
「いえ~、大丈夫ですよ~」

と話をして、奥さんが店の1つ目の手動ドアを横に開ける。
旦那さんが、足を引きずって歩いておられた。
杖や装具は使われていないが、脳の症状で麻痺が残っているようで
自力歩行がどうにかできる状態。おそらく、手・腕にも麻痺があり
料理をこぼしてしまったのだろう。

ワタシが、ご夫婦の移動を待っていると
店員は「ご協力感謝です」と気遣われた。

2つ目の手動ドアには、次の客が来ていた。
しかし、その客は、ドアを開け、旦那さんが店の外に出るのを
待っていた。

こういう時って迷うのが、手助けするべきか?って。
ワタシは、ご夫婦の行動を待ち
外にいた客も、あくまでドアを開けたままにする。
奥さんが旦那さんの手を引いて、旦那さんが自力で歩くのを
補助している。


日々当たり前のように歩くという行動をしているが
ケガすると日常の動きは、出来ない。
というより、どう動かしているのか無意識なので
体の連動、どう脳が指示を出しているのか
考え出すと、まぁ難しい。

で、今回のような身体障害者の方に対して
その当人や付き添いの人が困った状態の時に
初めて、手助けするものなのだろうなと考えた。

これも、正解ってないんだよねぇ
余計なお世話とも言われちゃうし。
ただ、今回の状況は、定員、ワタシ、外の客は
いつでも手助けに行ける状況で自然と待機してた。

こういう不自由な方の間を割り込んだり、文句言うとか
身勝手な行動の話をよく聞かされているが
見返り求めぬ、自然な善意を見て
テレビや刺激の多い媒体情報に「ダメな日本人ばかり」と
思わされ、毒されてるなと思ってしまう。

『当然のことをしたまで』な店員と外の客の方々に
ちゃんとこういう人たちもいるんだなって。